5月の夕暮れのお台場
5月の夕暮れどき、お台場のオフィスビルにエレベーターで上がると、そこだけ空気が変わる。森永製菓inトレーニングラボ。フロアに広がるのは測定機器と研究資料の気配、そしてアスリートの汗の記憶だ。
牧野は穏やかに、でも目の奥に何かを宿してそこに立っていた。20年以上、日本トップアスリートの「間近」に立ち続けてきた人間の静けさ、とでも言えばいいだろうか。
「現場に行かない人もいますよ」と彼は言う。「ナショナルトレーニングセンターのトレーナーでも、練習を見に来ない方もいます」
言葉に責める色はない。ただ、信念を感じる。

















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